たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第4章 休符
「一兄、城護の旦那。怪我人を部屋に集めた、、、弟達を宜しく頼む。」
任せろ。薬研を力強く見据えると城護様はそう答えた。
「一期、僕は今から負傷者を手入れしてくる。君は主を監視しておいてくれ」
それだけを言うと、返事をする間もなく城護様は薬研と共に廊下の奥へと消えていった。
自分の与えられた役目、主の監視を果たすために主の部屋へと走る。
(もし主に気付かれてしまったら何が起こるか分からない、ならば私の、私の役目はかなり大きくなるはずた)
自分を鼓舞して、主の自室へと向かった。