たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第4章 休符
「よし、着いたぜ。ここが鶴丸の旦那がいる部屋だ。」
「よし、じゃあここから一期一振と一緒に行動して行くから、薬研は負傷している者を何処かに集めてくれ。」
「分かった」と言い、薬研は廊下の奥に消えていった。それと同時に大きな黒いカバンを持った岩融が現れた。
それを受け取ると城護は襖を音を立てずに開けた。中は暗かったが寝ている鶴丸の存在は確認できた。
「よし、OKだ。岩融、君も薬研の手伝いをしてくれ。すぐにこちらを終えるから」
岩融は無言で頷きそのまま消えていった。後に残ったのは二人とやけに大きな黒いカバンだけだった。
白い手袋を着け、カバンを開けていく城護に思わず声をかけた。
「あの、、城護様。こちらのカバンは何が入っているんですか?」