たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第4章 休符
「まぁとりあえず、刀剣達にはもう合図を送ったからそろそろ来るはずだ」
「合図、、いつ送られたのですか?」
この部屋に来るまでずっと城護様に付いて歩いていたが、合図を送ったり、怪しい動きなどは一度もなかった。一体いつ合図を出したんだ?
「合図は、、、これだ。」
そう言って指差す先にあった物、それは先程まで吹いておられた『びっころとらんぺっと』と呼ばれる楽器であった。
「刀剣達にはあらかじめ、ぴっころとらんぺっとの音を覚えさせていたんだ。ほら、、十分したら来いって言ってあるから、そろそろ来るはずだ。」
言い終わると同時に何人かの足音が一期の耳にも届いた。