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たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための

第4章 休符 


「、、、これは何ですか?」

「ピッコロトランペットって言う楽器だ」

金属の留め具を外しケースを開ける。そこには銀色の管が幾重にも絡まっている可笑しな形の楽器が城護様の手の中で鈍く光っていた。

「この楽器と香りとはどういう関係があるんですか先生?」

今まで二人の会話を黙って聞いてきた主が急に話に入ってきた。よっぽど気になるらしい。

「金管楽器というのは大体真鍮で作られているんだ、でも真鍮はずっと使ってると匂いが体にどんどん付いていくんだよ。」

説明が終わると主が「なるほどぉ」と頷く。確かにケースを開けた時に微かに広がった香りは城護様の香りにそっくりであった。
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