• テキストサイズ

たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための

第4章 休符 


しかし、それは簡単な事ではなかった。まず主がいない状態になってから、なおかつ話を聞いてもらえる時間も必要だ。

(どうしたらいいのでしょうか?)

そう考えている間にお酌をし終わってしまった。こうなっては長居出来ない。

「失礼いたしました。」

空いた皿を幾つか持ち一礼をしてから部屋を出ようとしたその時。

「ちょっと待って、えっと一期一振君。」

「はい?」

城護様に呼び止められる。柔和で赤みを帯びている顔が笑顔を作る。

「こんなおっさんとじじぃで話していてもつまらないんだよ。ちょっと話相手をしてくれないかい?」

突拍子もないことだったが、一期には絶好のチャンスの様に思えた。
/ 264ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp