第9章 体育祭
達央side
俺は仕事が終わってすぐ、遥がいる場所へ急いで向かった。
きっと、遥が心配してる。
昨日、行くって約束したのに。
俺が学校についた時には遥は応援をしていた。
男どもに限れて学ランを着ていた。
お昼休憩になったのだろうか、遥は少し驚いて、うれしそうな顔でこちらに向かってきた。
俺は遥の所に向かおうとしたとき、遥が倒れた。
あいつの頭から赤い液体が流れ出しているのが見えた。
俺は急いで遥のもとに向かった。
その時には遥は意識がなく、目を閉じていた。
俺は抱え上げた。
その後、神谷さん、小野さん、真守が心配そうな顔つきで走ってきた。
神谷さんたちも遥を見に来ていたみたいだ。
俺は遥を保健室に運び、目が覚めるまでいることにした。
遥のいつもの笑顔が見れなくなっちゃうんじゃないかとか、遠くに言って消えちゃうんじゃないか。
そんなことを考えてしまう。
遥、早く…お、きてくれ…