第11章 とりっくあーとりーと!
「おっじゃまします!」
「おじゃまします」
そう言って入ってきたのは神谷さんと小野さん。
「遥ちゃん!かっわいい!」
神谷さんが抱きしめてきた。
「神谷さん…恥ずかしいです…」
「ほんっと可愛んだからー」
神谷さんは私を抱きしめるのをやめ、仮装のテーマを教えてくれた。
「俺はバケ猫、これはうちのニャーさんをモチーフにしてるんだ。」
「俺は悪魔。いちばん親しんでるからね」
達央が来ない。 何でだろうか。
私はリビングを抜け、ローカで達央に電話をした。
「どうしよう…繋がらない…」
そうぼやいた瞬間、玄関でドアが開く音がした。
「達央!」
「遥‼︎どうしたんだよ!」
達央が心配した顔で私を見る。
「遅れてごめんな…」
達央は抱きしめてくれた。
よかった…