第11章 とりっくあーとりーと!
私は部屋に置きっぱなしのケータイを手に取り、電話アプリを開く。
達央の電話番号をタップして電話をかけた。
収録は終わっていることを仮定に…10時だし。
『ツー』と音が2、3回鳴って、『プツン』と音が鳴った。
「もしもし?」
「もしもし、遥だけど時間大丈夫?」
「大丈夫。あ、ポスト見た?」
「見た。あれ…なんで私の部屋?誰が来るの?」
「神谷さんと小野さんと真守」
マモさんも来るんだ…あれから会ってないし喋ってないしいい機会だよね。
「遥?」
「あぁなんでもないよ。」
「そっかー」
「お菓子食べたい!太るけど…」
「俺にとってのお菓子は遥なんだけどな」
「え、?」
「んじゃ、おやすみ」
切られた。そしてお菓子が私って?