第11章 とりっくあーとりーと!
達央に不思議な事を言われた翌日、仕事がオフなので私は部屋をハロウィンっぽく飾り付けをしていた。
(最近、仕事がオフなんだよな。まぁ、達央のことも関係しているし…ラジオだけの日もあるから少し退屈かも)
『ピンポーン』
そんなことを考えていたら、インターフォンが鳴った。
私は飾り付けを止めて玄関のドアを開けた。
そこにはミニオンの仮想をしたマモさんがいた。
「お久しぶり〜!」
「マモさん!お久しぶりです。」
「どう?ミニオンなんだけどー!」
「さすがです!やっぱりスタイルいいし憧れます!」
「いやー、はーたんもかっわいい!魔女でしょ?」
「そんな、わたしなんか全然…」
私は俯いた。
マモさん…あの時の事…
「俺さ、はーたんが達央と仲良いのは知ってたんだよね…でも、諦めきれなかったんだ、正直…」
マモさん…
「結局、こうなるのはわかっていたのにごめん…
でも、まだ諦めてないから。」
マモさんは私を引き寄せた。
達央とは違う匂い。でも…達央の方が安心するんだ。
「はい!暗い話終了!何もなかったことにしよう!」
マモさんは笑って私の頭をなでた。