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愛のNight raid

第6章 吸血鬼の部屋。


キィ…。

戸が開く。
「お待たせレディ」
蕩けそうな甘い笑顔のヴィアトリクスに至極真面目な顔を向け、彼女はお茶を又一口飲んだ。

「レディ、怒っているの?」
椅子の前まで来た彼は跪きミュラーを下から上目遣いに見る。

「いいえ。相変わらずルチアは良い子ですね…」
良い子という歳では無いと野暮な訂正はせず床に膝をついたままヴィアトリクスは頷く。

彼女は正しくは彼の客では無かった。
ミュラーが顔を見にやって来るのは彼の僕であるレンフィールドのルチアだ。
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