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愛のNight raid

第5章 花売り【ドルイアド】


「いいの?」
ドルイアドは聞いた。

客は頷く。

「いっとこに縛られるなんて、もううんざりさ」
客の言葉に彼は頷き返し、胸に抱いた剣を構えた。

身の丈程の剣にイメージを送る。
呪を縛る金の輪だけを切るイメージを。

刀を抜き、振る。

カキィン、と鐘が鳴るような涼やかな音を立て輪は二つに割れた。

「有難う。お代は、」
「いらない。早く逃げた方が良い」
無愛想に云うドルイアドに、客は微笑む。
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