第11章 竜王の部屋
「我の服を貸してやるからその上に寝よ」
もう何を云っても無駄だろう。
王の巻いていた布を床に敷き自分で上に横になる。
うつ伏せに。
「尻を上げ自ら服従しろ」
云われた通り下肢だけ上げ尻肉を両手で広げる。
「うむ。それで良い。緊張しているか?」
人の口ながらそれがめりゃっと開き巨大な舌が飛び出す。
自ら秘部を晒したファレンの背を舌が舐める。
「ひゃあっ」
そのまま味わうように舌がべたべた全身を舐め回す。
「きゃはっ、くすっ、ぐったっ」
ハッとしてファレンは口を閉じる。
あまりに騒ぐと又折檻される一一と思ったが叱責の言葉は飛んでこない。
恐る恐る不安定な体制のまま振り向けば舌をしまった獅子王が優美に笑っていた。
「緊張はとけたか、我が妻ファレンよ」
自信に満ち溢れたその声にふとキュン、とする。
王、等と名乗り暴虐を尽くす割に何となく優しい。
ジト目になりながら又前を向く。
「ゆくが良いか」
尻に生温かい物を当てられカァっと顔が赤くなる。
「ど、どうぞ」
云えば自ら広げた場所に硬い物が押し当てられ一一、
「ひ、ゃあっ、く、くぅ」
ぬぐっと肉を掻き分け明らかに通常サイズで無い物が入り込んでくるが、一一不思議と痛くはない。