第9章 【VIP】吸血鬼の部屋
「ン、カハッ……」
言葉にならない声を上げミュラーは体を震わせた。
無理矢理自重をかけて繋がった部分からタラタラと血が漏れ出す。
「ルチア!」
くたっと倒れ込む婦女を受け止め抱きしめ背中を撫でてやりながらヴィアトリクス。
「一気に行った方が痛くないですよ〜」
シレッと云いルチアはサイドボードからいつもの琥珀色のオイルを出し手に垂らす。
「ヤキモチはみっともないんじゃなかったかい?」
主の言葉に少年は顔を赤らめ唇をすぼめた。
「うるさいですよ!……さて、ファレン様、私も失礼いたしますね♡」
手のひらで温めたオイルをトロトロと倒れているミュラーの尻の谷間に垂らす。
細い小さな指で手際よく赤く濡れた蕾をほぐしてゆく。
「ル……チア?」
ふうふうと荒い息を吐き振り向く婦女に聖女の名を冠した少年は笑いかける。
「お慕いしておりますよ、我がロード、妃、ファレン」
猛ったモノが白い尻の谷間に擦り付けられ、すぼまりに先端が押し当てられた。