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愛のNight raid

第2章 屍鬼の部屋


優しく触れられ、体液を吸われる時もきちんと服を着て指先を自ら噛みちぎる。
それを彼女の唇に持っていけば、申し訳なさそうな、無上の好物を食べる時のような相反する感情の混じった目が彼を見た。
優しく舌が液を舐め粘膜が啜る。
そんな風にされるのは服を破くように脱がされ噛みつかれるより面映ゆかった。
誰か一人を愛するのはこの館の住人としては許されない。
けれどやはり、多数の主達の中でマリアクレアは彼女が一等好きだった。

優しい温かな手で触れられるのは乱暴に愛されるのとは違った喜悦がある。
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