第8章 東の海(イースト・ブルー)
「だってこの海賊団は貴女が倒しちゃったんだもの~次に乗る船まだ決めてないのに~それに、女同士の旅ってのも楽しそうだから~」
ね?いいでしょ!?
(って言われても、どうしよう…確かに私の舟はもう無い…)
この船は1人じゃ動かせないし…見た目男のグレイスがいれば、海賊に襲われるのが減るかも…それに、海から荷物を引き上げてくれたし…
「わ…私の旅の目的達成までで良ければ…」
ずっと一緒にはいられない、エースに会えるまでならば…とイリスは了承した
「よかった~♪じゃあ早速…」
グレイスは海賊船の反対側を見て
「こっちに乗り換えましょ!!」
そこには買い出し用の小型船が海に浮かんでいた……
まんまとしてやられた感のイリスは、釈然としないままその船に荷物を積み込んだ