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背中を追って【ONE PIECE】ワンピース

第17章 ハートの海賊団にて



さっきみたいに逃げられるかも知れない


そう思いながらローは、自分から離れて行くイリスに手をかまえ、能力を発動した
すると、意外にも彼女は簡単に捕まり、今はローの隣にいる




二人が食堂に入って来たところに、発動したサークルが重なり、巻き込んでしまったと思った
しかし彼女はそこから難なく逃げ出し、バラバラになった奴らを直していた

何かしら力を隠している気はしていたが、案の定、目にも止まらぬ速さで彼女は移動した

オレ以外に、その動きを捕らえられた奴はいないだろうな………と思いながら、一生懸命バラされた奴らを直すイリスを見る

自分のしたことを、彼女に後始末をさせているようで少し反省するロー
しかし、彼女に身体を直され、締まりのない顔をしている奴らが目にはいると、イラつきを覚える

そんな気持ちが顔に出たのか、彼女は少し緊張気味に助けたことへのお礼を述べた

そして、またオレから離れて行くので無理やり隣に座らせ、今にいたる



いきなり瞬間移動させられて戸惑うイリス、おろおろとして可愛い
聞きたいことはいろいろあるが、まずは警戒心を解いてもらいたいものだ


「お前らを見つけたのも、助けようとしたのもオレじゃない……実は………」

ローは、イリスを見つけてから今日までのことを話だした、無表情のままだが、穏やかな口調である
イリスも話しかけられ、それに答えるうちに緊張もほぐれて笑顔をみせる


船長の顔はイリスに向いているため、その表情はわからないが、口調から機嫌が良いみたいだ

ペンギンをはじめ、ハートの海賊団の仲間達は緊張感から解放され、ホッと胸を撫で下ろす


(船長の為にも自分達の為にも、ぜひともイリスには仲間になってもらいたい)


その場にいた者はほとんどそう思ったらしく、今後何かと二人にお節介をやいてくるようになった


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