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背中を追って【ONE PIECE】ワンピース

第17章 ハートの海賊団にて



ローが、酔っ払ってイリスについて喋りまくる仲間達のまわりに蒼白いサークルを出したのと、イリスがペンギンに連れられ、食堂に現れたのはほぼ同時だった


食堂の最奥に座るローから遠い席にいる彼らは、入り口に最も近く、発動された能力は、彼らと共に入り口から現れたイリスとペンギンを包みこんだ

「ゲッ………船ちょ………」

なんで食堂に居るんだ?と驚くペンギン

「…………………」

イリスは無言のまま空を見つめる
蒼白いサークル………船長さんの能力…………

数時間前の記憶が甦るイリス

驚きと、悲しさと、安心、そして恥ずかしさ

いろいろな感情が溢れだし、混乱したイリスは、その場から【剃】を使い、サークルの外へと瞬時に移動した

サークル内にいた人達はバラバラに切り刻まれた



イリスは攻撃に対して、いつもならこんなに素早く反応できない
集中していないと、まったくダメ
ルフィの姉、エースの恋人、ガープに鍛えられ、革命軍で修行しても、根っこの部分は平和なフーシャ村でのんびり生きてきた女の子なのだ

なので、奇襲、不意討ち、騙し討ちにめっぽう弱く、闘う!と決めた時にしか、その力を使わず
いつも最低限の時しか使ってこなかった


しかし、今は違う
部屋に入る前のイリスは極度に緊張していた

最初は船の仲間達に紹介すると言われ、軽くドキドキする程度だったが、食堂内の会話が耳に入ってくると、どうしても警戒心が膨らみ緊張度も増していった
そこへ、ローの能力

なかば、臨戦態勢だったイリスの体は、難なくその場から離れることができ、調度入り口とローとの中間地点に降り立った



突然近くに現れたイリスに驚く船員達とロー

バラされた仲間に気を配る者はゼロで、じたばたと体のパーツがもがいている


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