• テキストサイズ

背中を追って【ONE PIECE】ワンピース

第17章 ハートの海賊団にて



彼女を見た瞬間、自分の願望が見せた幻覚かと目を疑った

船員揃いのつなぎ服を着たイリスさんは、まるでハートの海賊団の仲間になったみたいで可愛らしい

(大きめサイズが、いい………)

つなぎ服の下を履いて、上はタンクトップのみ、腰に袖をベルトの様に結んでいるので、腕の刺青がよくみえるし、裾も折り曲げられ、細い足首が見えていた


船長喜ぶだろうなぁ~、なんて思いながら食堂への通路を軽やかに進むペンギン

後ろからは、船内を興味深く見回しながらも、緊張気味でペンギンに着いて歩くイリスがいた






食堂は、すでに夕食が始まっていてガヤガヤと通路まで話し声が聞こえていた


船長であるローを囲んでの賑やかな宴

今日の作業報告や、航路についての仕事の話
仲間内の他愛の無い話に、酒が入った為におこる喧騒


ベポが、まだシャチの身体を治せていないとか、だからシャチ来てねぇの?なんて会話がなされている

それを聞いたローが、ベポ達にも食事を持っていけ、とコックに指示を出している中、誰かが

「そう言えばイリスちゃん可愛かったなぁ~」

と、ボソッと呟いたのを皮切りに、彼らはイリスの話で盛り上がりだした


「可愛かった~、マジ天使!」
「写真より断然イイィ!!」
「そうか?写真の方がエロいよな?」


ピタッと、ローの動きが止まる


「ルッ…ルーフス病は、もう完治ですか?」
「潜伏期間が短いのでは………?」
「アッあのッ……白鳥の彼女は特別ですか?」


前者はローから遠い席
後者はローから近い席


イリスの名前が出たとたん、ローの表情が険しくなり、手が今にも能力を発動させようとしていたので、近くの仲間は慌てて話題を変えようとしていた


いつも無表情な船長
その感情を読み取れない船員達も、今回ばかりは彼の感情がハッキリ分かった



/ 365ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp