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背中を追って【ONE PIECE】ワンピース

第16章 空の上 海の中



仲間から小舟の男の人が助けられたのを聞いて嬉しかった、人助けを出来たこともだけど………


何よりキャプテンがオレのお願いを聞いてくれたから……


皆から一緒にいた白鳥が悪魔の実の能力者だったとも聞いた、それが《傾国の天使》モンキー・D ・ イリスだったと言うのも……

人間の女には興味無いけど、噂の手配書の本人に会ってみたい


キャプテンもさ……オレがクマだからってこんな扱いしなくても……クマだからって……クマ…………


「クマでスミマセン…………」


自分の思考にすら打たれ弱いベポ
扉に向かって項垂れる

すると聞き慣れた足音が近づいてきた



「キャプテンだぁ!キャプテ~ン!」


ドンドンと扉を叩き、自分の存在をアピールする
ドアを背にしていた仲間は驚き、ドアが壊れやしないかとヒヤヒヤしていた、そこへ


「ベポ、大人しくしているようだな………」


現れたのはいつも通り、クールなローだがベポには分かる


「キャプテン、早く出たいよ………あれ?キャプテン何かいいことあった?」


「…………別に……」


ベポの野生の勘か、自分の変化を気づかれローは内心照れた………イリスに出会ったこともだが、医者としての好奇心でローは今、とても楽しい



「何言ってんだよベポ、船長は今まで治療してて疲れてんだぞ?」

お前が助けたいなんて言い出すから、本当はお前が看病するはずなんだ、と閉じ込められているベポを責める仲間

その度に落ち込んでいくベポ
これでは我慢も続かないだろうと、ローは伝達役を遠ざけてベポに話しかける


「ベポ、お前のおかげで二人の命が助かる………よくやったな……」


「でも……皆に迷惑かけてる………何も手伝えないのに………」


ベポは、ただ風呂場が狭くて窮屈で退屈だからという理由で出たがった訳では無い
自分が言い出した状況なのに、何も手伝えない事が申し訳なく、とて歯痒かったのだ


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