• テキストサイズ

背中を追って【ONE PIECE】ワンピース

第15章 事件は会議室から




「いや!待つんじゃイリス、これには訳が……」

ガチャン!!ツーツーツー

ガープの弁明もむなしく会話は途切れた
乱暴に切られた電伝虫が顔をしかめる


《大ッ嫌い》


孫娘の捨て台詞はガープの心を深く深く抉る
この世の終わりかのような顔でうなだれるガープ


センゴクは申し訳なく思う
だが……

(いい大人が落ち込み過ぎだろ……)

机に突っ伏して動かないガープに呆れて言葉もない




「なかなか可愛らしい娘さんじゃのう」


「将来が楽しみだよね~」


「俺の部下になってほしいな~」


大将達はうなだれるガープを気にせずイリスの感想を言い合う


「男に振り回されてるだけかと思ったが……なかなか面白い子じゃないかい?」

おつるもそれにならって話しかけるが、反応は無い



しばらくして起き上がったガープは助けを求める目でおつるを見た

「わしゃどうすればいいのかの~」


孫達の中でも特に可愛がっているイリス
初孫で、女の子で、ルフィとはまた違った悩み事をもたらす、困った存在
ガープは彼女にすこぶる弱くて
甘い


「知らないね!あんたが招いた結果だよ!」

冷たいおつるの言葉に更にうなだれる

いい加減めんどくさい………
このままでは会議どころか何も進まないので
うじうじしたガープに助け船をだした


「許して貰いたけりゃ、あんたの出来る事で示すしかないね」


海軍中将であるガープが出来る事といえばセンゴクの言った通り海軍からの追跡を無くしてやること……ガープは早速行動にでた


「お前達!イリスを捕まえることは許さんぞ!!見つけても追いかけず、すぐにわしに知らせるんじゃ!」


その場にいる将校達に念を押すように大声で伝えた

この命令が彼らの部下にまで行き届けばイリスの負担もやわらぐことだろう
そしてわしを許してくれるはずじゃ………

ガープはニンマリと満足そうだった

/ 365ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp