第15章 事件は会議室から
だから飛べるのよ?なんて可愛い声が聞こえたがガープの耳には届いていなかった
「んなっ………なんじゃとーーーー!!!」
ルフィのみならずイリスまでがわしの知らぬ間に悪魔の実を食べていたとは……いや、エースも海に出ていつの間にか能力者になっていたな……三人ともとは………
『うわっ!ビックリした~いきなり大声ださないでよ』
もう!と頬を膨らまして唇を尖らせるイリスの可愛い顔を容易に想像できるが、今はそれより………
「いっ……一体どこでそんなもの手に入れたんじゃ?」
悪魔の実はとても貴重で、かなりの高値で取引される代物だ
その能力によっては世界の脅威になりうる悪魔の実を海軍は捜索と同時に回収、又は廃棄(誰も食べられないように保管)してきた
能力者の有無は海賊や反政府組織の力を飛躍的に上げる事になるので詳細を把握しておく必要がある
『えっと……あの……お父さんのところで……』
ガープの気迫に押され、ちょっとビビりながらイリスは、言ってもよかったのかな?と少し不安になりながらも正直に答えた
イリスとルフィの父、そしてガープの息子であるドラゴンは革命軍トップで《世界最悪の犯罪者》として政府に追われている、当然海軍もその組織の実態を調べてはいるが、ほとんどが謎に包まれていた
「ほ~あいつが食べろと持ってきたのか?」
悪魔の実は様々なリスクを持っている、わざわざ娘に食べさせたのか?と怒りがこみ上げる
『ううん、違うわよ?お父さんが見たことない果物を3つ持ってきて《食べたかったら食べろ》って言ったの』
《革命軍、悪魔の実3つ所有》
《内1つはモンキー・D ・イリス 》
センゴクは、やっと会議中断&盗み聞きをしたかいがあったと情報を書き留めていく