第15章 事件は会議室から
『えっ?結構近いんじゃないの!?』
『そうなのよ~そろそろ会えるんじゃないかしら?』
女子?二人は楽しげに会話をしていて気づかなかったが、会議室は騒然としていた………
「おい、ガープ!お前、あの娘は東の海にいると言っとらんだか?」
「あららら?東の海から〈新世界〉なんてずいぶんかかるんじゃないの~?」
「順調に船を進めても半年以上はかかるじゃろうのぅ?」
「オー………おかしなことだねぇ~」
様々な意見が飛び交う中、怪訝な顔のガープが電伝虫に向かって問いかける
「ちょ…ちょっと待て!イリス、お前一体どこからかけておる?」
そもそも、この電伝虫は緊急事態用としてフーシャ村のマキノに渡していた〈ガープ直通電伝虫〉である
たぶんマキノが渡したのであろうことは問題ないとして、イリスは今どこにいるのか………
『えっ?今?今は、ハトバ島ってところにいるのよ』
「!!!」
〈ハトバ島〉そこはグランドラインでも数少ない平和な島、知る人ぞ知る隠れ家的な島なのである
東の海から偶然その島にたどり着くなどあり得ない、イリスを取り巻く謎が増える
「お前、一体どうやってその島にたどり着いたんじゃ?」
『ここは、ミホークのおじ様に教えてもらったのよ!?』
ミホークの……おじ……様?
ミホーク………ジュラキュール・ミホークのことだろうか?
七武海の中でも孤高として知られるストイックな男をおじ様呼ばわりするイリスに会議室はまたしても騒然となる
「ぶっ………うっくッ…ムガッ……」
「しーっ、もうちょっと我慢しなよぉ~」
そして、また大笑いしそうになった青キジを黄ザルが止める