第15章 事件は会議室から
ガープは口を滑らせた事を後悔する……
〈奴隷〉を抜きに〈人さらい屋〉の説明は無理だろう
「………あ…あ?なんじゃ?人さらい屋とは…」
考えた結果、しらを切る事にした
『ええぇ!おじいちゃんが言ったんじゃない!?』
「わしゃそんなことは言っとらん!〈人さらい〉すなわち賞金稼ぎのことじゃよ」
手配書が出た者を狙うのは
海軍、海賊、賞金稼ぎ、
目的は
仕事、名声、賞金、 である
「お前は見た目が弱そうじゃからの~初めは、わんさか来るだろうの、気をつけろよ~」
『………だったらもっと強そうな写真に替えてほしい、もうあの写真使わないでね!』
(せめてあの写真を増やしたくない)
「そうじゃな、回収は出来んが増えることはないじゃろ」
『ありがと、おじいちゃん………』
その言葉に胸を撫で下ろしたイリスあとは………
『エースが見たら何て言うか…………』
ボソッと呟いた声に会議室はザワつく
〈火拳のエース〉
この名を知らない将校はいないだろう
今は〈白ひげ海賊団の2番隊隊長〉であるその人物は、数年前の大型ルーキー
あっという間に名をあげてグランドラインをかけのぼっていった男だ
「なんじゃ?振られた男にまだ未練があるのか?」
『っ!?振られてなんかいないわ!置いて行かれただけよ!』
振られるよりひどい行為をされてるイリスに、おつるは同情的だ
他の将校らはイリスを〈無実の罪を着せられ子〉から、〈海賊の関係者〉へと認識を改めた
「もう3年ほど前じゃろ?あいつも男じゃからな、他の島に女がいてもおかしくないぞ?」
海賊の立ち寄る島には大抵酒場がある、そして娼館も…………
イリスには申し訳なく思うが何も無いとは考えにくい