• テキストサイズ

背中を追って【ONE PIECE】ワンピース

第15章 事件は会議室から



『……………』
「……………」

二人は互いに黙ったまま時が流れる

『……ウッ……ウッ…グスン…』

電伝虫の顔が次第に曇りだし、うっすら涙目になってきた
今にも泣き出しそうなイリスにオロオロするガープ、そんなガープにセンゴクはメモをまわす

センゴクは正面を見たまま動かない……ムスッとした表情は照れ隠しなのか?

ガープはメモを見ると表情を一変させ、電伝虫に声を送る

「イリス?イリス聞いとるか?取り消すことはできんが、海軍からの追跡は無いぞ!」

『??』
「「「??」」」

まわりの将校らもイリスも、意味がわからずポカンッとする

「お前に非がないのはあきらかじゃ、海軍も罪の無い者を捕まえるほど暇じゃないっと言うことじゃよ………」

(天竜人には捕らえようという姿勢をだしておけばよいし、東の海の王族なんぞ無視しても問題ない………)

センゴクの計らいによってイリスを狙う者は少しだけ減った

「表だって公表はできん、なので海兵の末端には行き届かんが、お前なら大佐以下に狙われても問題なかろう」

ガープの言葉に皆、イリスの実力を推し量る

(さすが、ガープの孫だ…)
(海軍に迎えればいい…)
(人は見た目じゃないな……)

様々な思いは口に出されず、ガープとイリスの会話に聞き入る

『う~ん?大佐がどれだけ強いのか見当がつかないんだけど………おじいちゃんより強い人じゃなければ逃げれるかも?』


「「「……………」」」

いったいガープより強い者が海軍に何人いるか……
わざわざ手配書取り消さなくてもいいんじゃね?
なんて声が聞こえて来そう………

「そうじゃろ、そうじゃろ、あとは海賊と人さらい屋に気をつければなんの問題もない!」

『人さらい屋って何?』

海軍には関わらないようにするし、海賊はもちろん注意する、でも〈人さらい屋〉なんて聞いたことない


/ 365ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp