第14章 2つの手配書
ニカッと笑い、宴だ!!飲むぞ!!!と、はりきるシャンクス
「今お頭、飲み過ぎで苦しんでた所じゃなかったか?」
「ああ、確か気分が悪いって……」
船員達の心配をよそにシャンクスは鷹の目にも酒を進める
「で?二人はどんな様子だ?」
ニコニコ酒をつぐシャンクスに無愛想なミホーク
「二人に会ったのは別々の機会だ、男は剣士と、女は……よくわからん奴と仲間になってたな……」
この二人が姉弟だとは、会った時は気づかなかった
ミホークも手配書で気づいたのだった
それに、イリスのこの写真……俺と会う前だろうが、なんて姿をさらしているのか……
チラチラと手配書を気にするミホークを面白そうに見るシャンクス
(なんでこんなにそわそわしてるんだ?こいつは?)
ミホークはイリスとの出会いと、ルフィの仲間との勝負について話した
全員懐かしい二人の様子を肴に宴を楽しむ
二人の話が終わると、ミホークは
「次はお前らが話せ、イリスの子供の頃を」
イリス限定?シャンクス以外の仲間も、いつもの鷹の目じゃないことに気づく
「鷹の目~、お前が女に興味を持つなんてどういう風の吹き回しだ~?」
ニヤニヤ笑うシャンクスは、相当酔いがまわっていて目が虚ろだ
「フン…酔っぱらいめ……」
そんな彼を軽くあしらい、副船長のベックマンに近づく
「で?どうなんだ?」
話すのか、話さないのか………と、鋭い視線を向けられ肩をすくめたベンは淡々と語りだす
「ある村を拠点にしてたときにお頭になついてたガキがいた、それがルフィで、その姉がイリスだ」
海賊に憧れる少年と、それを心配そうに見守る少女……ベックマンの印象はそんなとこだった
簡単な説明に不満気なミホークに、酔っぱらいがからむ
「イリスはよぉ~それだけじゃねぇよ?」