第14章 2つの手配書
「ね、ね、キャプテン!この子仲間にしましょうよ!」
美人だし、スタイルもいい!はしゃぐ二人
「仲間にするならメスのクマが………」
後ろでボソッと呟くベポ
「これ以上ケモノを増やせるか~!!!」
「ケモノでスミマセン……」
そんないつものやり取りを聞き流しながらローは、イリスの手配書をじっくり眺めて不敵な笑みを浮かべた
~赤髪海賊団~
とある島
いきなり現れた《鷹の目のミホーク》にビビる下っ端達
構わず幹部達の元へ向かう彼の手には二枚の手配書が握られている
「よう“鷹の目”……こりゃ珍客だ」
勝負でもしにきたか?
「フン…今さら決着をつけようなどとは思わん」
手配書を差しだし話しを続ける
「東の海で面白い海賊達と女に出会ったのだが、お前が昔していた話を思い出した」
「ある小さな村の姉弟の話しだ………」
ルフィとイリスの手配書を見たシャンクスは笑みをこぼした
「きたかルフィ……イリスも出て来るとは以外だな…」
そしてなんて姿で写ってるんだ……
幹部達も懐かしいルフィの写真を一瞥してからイリスの方に釘付けになる
「おいおい、お頭こりゃ本当にイリスか?」
面影はある、昔から美少女だった彼女は、美しさに更に磨きがかかって大人の女性になっていた
「こんな格好で刺青かぁ~変わるもんだな~」
「それにエロい………」
イリスの昔を知る彼らは、可憐な少女と手配書の妖艶な女性のギャップにすっかり参っていた
「おい、おい!お前ら、海軍の出した手配書なんかあてにすんなよ!?」
仮にも海賊が踊らされんな!
タバコをくわえながら全員に釘を指すのは副船長のベン・ベックマン
「うんうん!その通りだ‼」
彼の言葉に頷き、シャンクスは続きを話す
「と、言うわけで二人の話しを詳しく聞かせて貰おうか?鷹の目!」