第14章 2つの手配書
久しぶりに見た姉は傷つきボロボロだった…
イリスは強いが自分から手を出すタイプではない
ルフィも姉の性格を分かっているからこそ、この写真の状況が心配であった
それに……
「なんだよ……この金額!」
ルフィの2倍
「姉ちゃんは悪い事なんてしねぇ‼」
姉がそんな金額を懸けられるような事をしでかす訳がない……はず?
海賊にならないと言った姉がどうして?
もうルフィの頭の中は何が何だか解らなくてパンク寸前だ
「おい!ルフィ?落ち着けよ…」
ゾロの声で我に返ると仲間がみんなこっちを見ていた
「お前に美しいお姉さまがいることはわかった…」
サンジは冷静さを取り戻し頷きタバコを吸う
「さすがお前の姉ちゃんだぜ~」
金額に驚くウソップ
「あんたって結構シスコンなのねぇ~」
ルフィの初めて見せた反応にニヤリと笑うナミ
「まあ、お前が騒いだところでそれが無くなるわけでもねぇ…」
姉貴を信じろよ…と言うゾロ
「そうだな…姉ちゃんは強いからな…」
大丈夫だ…よな?強いしな……
まだ心配そうなルフィを全員が優しく見守る
「じゃあルフィ!もう一回それ見せろよ!」
サンジがイリスの手配書を見せろと手を伸ばす
「ダメだ!!もう見せねぇ!」
手配書を丸めて全員の目から隠す……
「「「「やっぱりシスコンかよ!!」」」」
全員のツッコミがキレイに入ったところで次の島が見えてきた……
島には有名な町がある『ローグタウン』別名“始まり終わりの町”
《海賊王 G・ロジャー》が生まれ、そして死んだ町……
麦わらの一味はグランドラインの入口に差し掛かっていた