第14章 2つの手配書
「うるせぇぞ…お前ら、ゆっくり寝てらんねぇ…」
ゾロは4人を睨むが、彼らはそれどころではない
「うっ美しい…まさに天使…!!」
「すっげえ…金額だなぁ~」
「モンキー・D・イリス?モンキーって…まさか…」
「ねっ…姉ちゃん???」
首をひねっているルフィの一言で、その場は一瞬固まった……
「「「「 姉ちゃん!!!??」」」」
そして驚愕した
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《傾国の天使》
モンキー・D・イリス
賞金額 6000万ベリー
ALIVE ONLY
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手配書には賞金額と写真
そしてその写真が大問題だった……
なんと言うか…一目見た感想は……〈エロい〉
瓦礫の上に立つ少女は長い髪をかきあげている
気だるい表情とほのかに染まった頬には戦闘後を思わせるキズ
服は着ているとは言えないぐらいボロボロで、下着が露出している
白い肌にはうっすらと血がにじみ、腕にある白い花をより一層際立たせていた
何度見てもやはり〈エロい〉
「ルフィ船長…お姉さまを紹介して下さい!」
鼻血を出しながらルフィに近づいて行くサンジ
「やめてよ!サンジ君!真顔とか本当やめて!」
「でも…サンジの気持ちもわかるよな?」
めっちゃ美人じゃん!?ゾロに同意を求めるウソップも手配書から目を離さない
「まぁ…な……でも全然お前に似てねえな?」
そう言ってルフィを見れば、彼はするりとサンジをかわしてウソップに近づく
「お前ら見るんじゃねぇよ~!!」
サッと手配書を取り上げ、背中に隠してこっそり一人で見る