第14章 2つの手配書
イリスとグレイスは、とある宿の一室でくつろいでいた
ミホークからのエターナルポースが指し示す島は、グランドラインにある“ハトバ島”
彼の言った通りで治安も良く、二人は休息と次の旅支度をのんびりしていた
「はぁ~飛ぶのって体力使うね~」
ゴロゴロとベットに寝転がるイリス
カームベルトを渡ってこの島に着くまでイリスはほとんど飛んでいた
「もう~何日前のことよ…」
グレイスは窓辺で今日の新聞を読んでいる
「ここは平和な島だけど、世の中荒れてるのよ~見て!!ヴィラで、またクーデターですって!」
めくった新聞から記事をイリスに読み聞かせる
「へぇ~そ~なんだ~」
(エースの記事とか出てないかな~)
のそっとベットから起き上がり、グレイスに近づく
ヒラッ
その時、二枚の紙が新聞から床に落ちた
二人の視線が床に集まる…
「「え…あッ!!あああああああ!!」」
~麦わらの一味~
「なっはっはっ!!おれ達は“お尋ね者”になったぞ!! 3千万ベリーだってよ!!」
満面の笑顔で写る手配書を持つのは、同じ顔で笑うモンキー・D・ルフィだった
がっくりと肩を落とすナミ
後頭部が写ってることを自慢するウソップ
イジケてそっぽを向くサンジ
まだ少ないが互いに遠慮なく話すことができる大切な仲間たちだ
みんながルフィの手配書に気をとられている
と、新聞からもう一枚の紙が落ちてきた
「「「「あっ!?ああああああ!!!」」」」
見事にハモった4人の声で居眠り中のゾロが目を覚ました