第13章 強い人
ミホークからグランドラインについて聞いているとき、イリスは、ハッと気づいた…また話が逸れてる……
「もぅ~おじ様!! さっきの私の質問に全然答えてないわよ~?」
イリスが知りたいのはミホークの旅の目的、聞くたびに何故か別の話になる
「すまん…しかし大した意味はない、ただ……暇潰しで…海の掃除をしていただけだ」
(イリスに海賊を壊滅していたなんて説明できないしな…)
「お掃除!?」
コテンッと首を傾げるイリスは、?マークを浮かべている
意味がわかったグレイスの顔は青ざめている
「ところで、ここら辺でデカイ船を見なかったか?」
ミホークは嵐で見失ったクリーク海賊団の本船を探しているところでイリスと出会った
なかなかの暇潰しだったが、イリスとの会話の方がその何倍も楽しかったので、すっかり忘れていた…
「ぼろぼろな船ならあっちに流れて行ったよ?」
でも誰も動いて無かったよ…悲しそうなイリスを見てミホークは…
「そうか…海を渡ると言うことは危険が多い…イリスも気をつけろよ…?」
自分がやったと言う気はないみたいで、イリスを慰めながら、しれっと他人事のように話す
(イヤァ~!!こわ~い!イリスちゃん気づいて~!!!!)
グレイスは無表情でいるのも限界だと感じた…