第13章 強い人
「そう言えば、ずいぶん話しはそれちゃったけど…ミホークのおじ様は、何しに海を渡ってたの!?」
1人で不思議だったのよ…というイリス
グレイスはまだなにもしゃべらない…
「私達は今は遭難寸前で、その前はグランドラインを目指してたのよ?」
遭難寸前はもう言ったわよね!?とミホークを見る
「ほぅ……」
軽く頷いたミホークは、それならば、とエターナルポースと言う物をくれた
初めてみる形に首を傾げると、軽く説明をしてくれた
そして、その物の重要度がわかった
「これが指し示す島はグランドラインにある、治安もなかなかいい、旅支度も休養もしやすいだろう…」
なんていい物をくれるんだろう、と感激しているイリスの後ろから漸くグレイスの声が聞こえた
「あの~水を差すようですけど…カームベルトの問題が残ってるの忘れてないでしょうか…?」
ミホークにビビり、慎重に言葉を選んで喋っている
(ウフフッ…グレイスじゃないみたい!)
笑いをこらえるイリス、手に持つエターナルポースは真南を指している…そのまま進むとカームベルトに入ってしまう
「フンッ!それぐらい俺が考えて無いとでも思ってるのか?」
睨み殺されるかのような目で見られたグレイス
(ヒィッ!!……あの優しさはイリスちゃん限定なのね~!?)
「……………」
グレイスは両手で口をふさぎ、また無言に戻ってしまった