• テキストサイズ

背中を追って【ONE PIECE】ワンピース

第13章 強い人



「ハッハッハ…水鳥か…なるほどな、ハハ!」


イリスは悪魔の実でカナヅチにはなったが、動物(ゾオン)系トリトリの実 モデル“白鳥(スワン)”の特徴によって水面に浮くことはできるみたいだ……

(知らなかった…)

驚いた…でも海上を航海する身としては何だか安心するなぁ~

なんて思っていたら、抱き上げたままの白鳥をマジマジと見つめ、なるほど…とか、水鳥……とか言ってる男の人

助けてくれたので逆らわずじっとしているイリス

(下ろしてくれないかな………)


なんて思っていたイリスだが、男はいきなり羽を広げたり、脚の水かきを触りだした……

「!!!?」

さすがに黙ってはいられない……相手にとっては白鳥の観察だが、イリスにしてみれば腕や脚を撫でまわされている状態だ


「ヒッ……!!イヤァーーー!!」

バサッバサッと、翼を動かし男の懐から逃げ出すと、小舟の舳先に降り立った

同時に人型に戻ると、助けてくれたのも忘れ男を睨み付ける

「なッ…何?何するんですか!!」

睨み付ける目には非難と脅えの色がうかんでいた


「ウムッ…すまなかった…」

男は自分が撫でまわしていたのが、鳥ではなく女の子であったことに気づき、多少困惑しながら目を泳がせた…


気まずい沈黙…

「………」
「………」


耐えきれなかったのは男の方だった


コホンッ…と咳払いをしたあと口を開いた


「俺の名はジュラキュール・ミホーク、いきなり切りつけて悪かったな…」


/ 365ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp