第11章 看板娘
その日広場には、ひときわ大きな人だかりができた……
「いや~カッコいいよグレイス!エースの次にだけどね♪」
「やだ、恥ずかしいわ~こんな格好…」
そこにはスーツ姿のグレイスと、胸元の大きく開いたワンピースを着たイリスがいた
「いやいや…私の方が恥ずかしいわよ!?」
(こんなに胸とか脚とか出た服なんて…でも着て良かったかな…グレイスすごくいい!)
隣の男がいつものグレイスとは信じられない
グレイスからのお願いである、この服を着る変わりに、イリスも交換条件としてグレイスにお願いしたのだ……男らしくなってと、……
「さすがグレイスね~まわり見なよ!?あなた目当ての女の子でいっぱいじゃない」
店の前には若い女の子がキャーキャー言いながらこちらをチラチラ見ている
「何言ってんのよ!半分は貴女目当ての男達でしょうが!!」
羨ましいわ~と、ため息のグレイス
「………」
(どこが…?)
イリスは視線を店先にやった…
そこには若い女の子らと男達の姿が入り交じっていた