第10章 初めての……
見ると一つ一つが、それなりのお値段…
質もいいが値段もかなりいい…
あまり沢山買うと旅支度が整えられなくなる
グレイスに釘を指しとこうと口を開きかけたとき…
「大丈夫!私に考えがあるから♪心配しないで!!」
ルンルンと気前良く買いまくるグレイスからの自信に満ちた返事
不安はあったがイリスはグレイスを信じることにした
夜も更けて宿に戻った二人はお互いに話したい事があると切り出した
「あのね…今朝のことなんだけど」
まずはイリスから…
この街に来て楽しくてはしゃいでたけど、道行く恋人同士を見て、エースを忘れてた自分がいたことに気づいた
ショックだった…だってエースを捜す為に、会う為に海に出たのに…こんなんじゃエースも私のことを忘れしまうんじゃないかと悲しくなった…で、気づいたらグレイスのベッドに潜り込むと言うことに……
「ゴメンなさい…」