第10章 初めての……
夕方近いが、街にはまだまだ人通りが多い
市場も露店もまだ開いていた
夕飯を夜店ですませた二人は昨日の様に街を歩く
「グレイス~あれ可愛いね~」
「こっちみてー!!」
機嫌良く歩くイリスを見てグレイスは
「ハイハイ!!なぁに!?」
ニコニコしながら答える
(とりあえず、大丈夫みたいね…)
落ち込んだ理由は分からないが、イリスが話してくれるのを待つことにし、自分も楽しむことにした
そんな感じで歩いていたら大きな広場に出た
そこには大勢の人達が露店を広げ売り買いが成されている
見てまわっていると、グレイスはあることに気づいた
「あら!?この人達って島外から来たのかしら?」
ざっと見ただけでも、ここら辺には無いような素材や珍しい花、見たことない料理などが売られていた