第10章 初めての……
「あぁ~肩がこったわぁ~」
チラッ
「うぅ…わかりました」
言われるままに肩を揉む…
今朝からイリスはグレイスの言いなり…
お茶もいれるし、洗濯もアイロンがけも、マッサージも…
強制された訳じゃないけど、なんだか逆らえない雰囲気…
「昨日の寝不足でお肌の調子が悪いのよねぇ~」
チラッ
「おっ…お昼寝していいよ?」
引きつった笑顔のイリスに容赦なく…
「じゃあ、その間にお掃除してね!?」
おやすみ~とベッドに潜り込み……
(もう寝てるわ…)
寝ているグレイスを起こさないように掃除するとか……どんな罰ゲームよ…
寝ている間はゆっくりできると思っていたイリスは、昨日の自分を呪った
「何であんなことしちゃたのよ…」
そぉっと部屋を掃除しながら小声で呟いた