第10章 初めての……
昨晩のイリスの泣き声に目を覚ましてからグレイスは眠れていない…
いや、一度は眠りについたのだが身体に感じた重さで目を覚ました…
(ちょっと…なにこれ…?)
いきなり自分のベッドに入ってきたイリスに困惑するが、泣き疲れている姿に起こすに起こせない……
さらに、狭いベッドなのでちょっとの事でもイリスが起きてしまいそうになるから寝返りも出来ずに固まったままでいた
「なんなの、もぅ~」
身体は微動だにできないが小動物のように寝息をたてるイリスを可愛いと思った
グレイスは、そんなイリスの額にキスをして
「朝が、楽しみね…」
ニヤリと黒いほほえみを浮かべながら朝を待った