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いつかの夢の続き

第3章 Episodes.相葉:笑顔の裏の崩壊





それにしてもこの寮…。



まるで本当にお屋敷みたい、
寮って雰囲気がないな。




「2階はそれぞれの部屋になってるよ
1階は共有スペースだったりしてるから」


「わかりました」




寮母の部屋は1階にあるのか…。


まあ、そうだよね。

ここ寮だもの



「…にしても、ほかの人は…?」



「…あ、あーあ。ほかの人は…ね…、」



と、ちょっと戸惑い気味に答えた。


「翔ちゃんは用があって遅くなるみたい
亮は女の…友達の家に泊まるんだって
忠義は知り合いの家に行って帰るかどうか…
ニノは生徒会室にしばらくこもるって」


まるで、



女の私を避けてるみたい。



そうだよね。
理事長も教えてくれた。


ここにいる5人はみんな訳ありで、
特に女の子が苦手だったり嫌うから


追い出そうとする人もいるかもって。



「基本的に帰らないのばっかなんだよね
だから別に気にしなくていいから」


「…はい」


ぽんと触れられた背中、

じわっと感じる温度




「大丈夫」



その言葉は、優しくて、
そして落ち着く言葉



でもやっぱりどこか寂しそうで。



「ありがとうございます」




やっぱり、


続けていけるか不安になった。






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