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いつかの夢の続き

第5章 Episodes櫻井:優しさの裏と表






保健室のベッドの上に降ろされ、


ヤスくんはガーゼと
消毒液を手に持って戻って来た



「いちおーな、
酷くなったらあかんしな」

「すけべ」



終わるのを待っていると、


保健室の扉が開いた。



入って来たのは櫻井さんだった




「…それ!」


「…すいません、迷惑をおかけして」


何も言わず、

ただ黙って立っていた。



それだけにヤスくんは
腹が立ったようで怒鳴った




「何もせえへんなら帰れ!!!」


「ヤスくん!!
大丈夫です、ありがとうございます」



櫻井さんは何か
傷ついてるような顔で

黙ったまま保健室を出て行った。




「なんやねんアイツ
どいつもこいつも、
自分が一番傷ついてます〜
みたいな顔して、あほばっかやな」



「すぐそういうこと言う」



そう言うとヤスくんは


「一番苦しんでんのねーさんやん」





そう言ったヤスくんは、

私に布団をかけて
保健室から出て行った。





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