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いつかの夢の続き

第5章 Episodes櫻井:優しさの裏と表






しばらく歩いて手を離された。



「すまん、痛かった?」



大倉さんが振り向く。

前の時と違って、
気遣う様子がある。


「…あ、平気、です
ありがとうございました」


「寮母になったらな、
ああいう勘違い馬鹿女が
突っかかってくんねん
そうやって辞めさせとるらしいねん」




久しぶりに見た大倉さんは、

なんだかいつもと違う感じがした




「おまえは、これまでの
寮母とちゃう、って信じてるから
助けたんやで。裏切らんといてな」




そう言って、


大倉さんはまたフラフラと
どこかへ行ってしまった。




どういう、事だろう…





ていうかここどこ?



キョロキョロすると、
見えた『音楽室』の札


どうやら3階の音楽室にいるらしい



あんだけ登ってたのに気づかないなんて…






「あー!いた!」



遠くから聞こえた大きな声、

それは相葉さんの声だ。



大きく手を振りながら駆け寄る相葉さん




「もー、探したんだよ
寮に帰ったら居ないんだもん!
何かあったってびっくりしたよ!」

「ご、ごめんなさい。」

「ううん、そろそろ帰ろ!!
今日はみんな寮に揃うだろうからね」




嬉しそうにはしゃぐ相葉さん


「な、なんでですか??」


「大倉に会ったでしょ?だからだよ!」





よく分からない説明だけされて、


私達は急いで寮へと帰った







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