• テキストサイズ

いつかの夢の続き

第5章 Episodes櫻井:優しさの裏と表






別に私だって、

彼らがいるから寮母をしたわけじゃない



寮母をする代わりに
授業に参加しなくても

単位は貰えるし、
高卒資格もちゃんと貰えると


理事長に言われたからなったんであって。





そこまで嫉妬される覚えもない。





…なんて、言い返せるはずもない




「なんとか言いなさいよムカつく」


「そこ邪魔」



怒った声が聞こえた

女の子が振り向くと、
眠そうな顔をした大倉さんの姿



顔は傷だらけで、

腕にも包帯が巻かれていた。




「聞こえとる?
邪魔やゆーてんねん、
はよ退けよどんくさいな」


「ご、ごめんなさい…」




避けた女の子を、

さらにまだ邪魔と言うように
どんと壁側に押した。



よろめいた女の子が、

壁に手をつきチラリと
大倉さんを見た






「いじめとる暇あるんなら
できへん勉強でもしたらええんとちゃう?」



そう言った大倉さんが

私の手を掴んで
再び歩き出した







/ 192ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp