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いつかの夢の続き

第4章 Episodes.錦戸:女好きにも理由がある






母親と父親が離婚した日からそうだった



俺の母親は派手なメイクに
露出の高い服を好み、夜の街を歩く

そんな人だった




父親は優しくて子ども想い、
休みの日は遠くに連れてってくれて
俺達を第一に考えてくれる人だった





真反対の両親は、

ずっと喧嘩が耐えなかった。




家事も育児もしない母親を

父親は何度だって怒って注意した




だけど母親は聞く耳を持たず、

そんな父親に全てをおしつけて
好き放題した。





俺には兄がひとりいた。




背が高くて顔立ちも綺麗で、
フレンドリーな人気者



いつも周りには女の子や、
友達で溢れていた。羨ましかった




兄はすごく母親に似ていた。




顔立ちもそうだが、

性格がもろ母親似だった。





そんな兄にも父親は
手を焼いていた。






「帰りが遅いやないか
門限は11時のはずやろ、何してたんや」


「この年にもなって門限って、勘弁してや」





ときどき家に帰らない日もあった




心配で口うるさくなる父親が

兄にとっては鬱陶しかったのだろう。






そうして俺が小学校に上がる前、



両親は離婚してしまった








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