• テキストサイズ

いつかの夢の続き

第4章 Episodes.錦戸:女好きにも理由がある







ゆっくり目を開いた。


真っピンクの部屋に、
ああ、知らん女の部屋やって




脱ぎ捨てていた服を拾う。





「何してんねん、俺…」






あのとき、もしも俺が

翔さんを追って連れ戻してたら




今の俺は変わってたんかな。







もしも、あのとき、

遅い翔さんを迎えに行って
ごめんな、こんな役させてって



そう謝っていれば、

こんな事せずに済んでたんかな







もう、イヤやな、

好きでもない女と寝るなんて。





「かえろ」






それでも分からへんかった、あのとき。




翔さんを守る方法も、
皆に女を近づけさせない方法も





こうするしか分からんかった







『んん…、どこ行くのー?』


「見て分かるやろ、帰んねん
そろそろお前にも飽きたしな」


『え…ちょ、待ってよ…!亮!』


「うざい触んな、これ以上なんかあるなら
ガッコで聞いたるから離せ」






女なんて、一緒に寝て、


可愛いって言ったれば
喜ぶ生き物やねん




気持ちなんかなくたって、


平気で笑う生き物やから












/ 192ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp