• テキストサイズ

いつかの夢の続き

第4章 Episodes.錦戸:女好きにも理由がある






「その日、何があったのか分かんない
でもそれからだよ。亮がああいうふうに
明るく笑ってへらへらしてるのは」



心配そうに、付け足した



「本当は無理してるくせに」






遅くにごめんね、って去ってく



ああやって他人が傷つくのを見て、
錦戸さんは何を思ったろう



きっと自分が傷つくよりずっと、


痛かったんだろうな






そう思うとどうしてあそこまで、


嫌いな女の子に媚売って、
傷ついてまで笑ってるのだろう?







Plulu...




「はい、」


『ねーさん、僕やで!』


電話から聞こえる明るい声


「ふふ。元気そうだね」

『ねーさんは?体調は大丈夫?』

「相変わらずの心配症だね
今のところ元気だよ、ありがとう」

『僕も早うそっちに行きたいねんけどな
なかなか行けへんねん、ごめん』


「ううん、無理しないで」





彼の声はいつも安心する

だけど遠いところにいるから、



電話を切ると、
一人ぼっちになった気分になる







そうして今日も深い深い眠りにつく







/ 192ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp