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いつかの夢の続き

第4章 Episodes.錦戸:女好きにも理由がある







「…あ、あんた、その、」



戸惑う生徒会長さんは、


突き放すことはせずに
優しく背中に手を当てた




そして小さな声で

俺が守るからって言った。




「そんな女かばって…!
大体あんた、女嫌いのくせにっ」



悔しそうに表情を歪ませる


やっぱり私に敵意を向けていた





「お前には関係ない。帰れ」



「…っ。」








女が帰った後、

生徒会長さんに支えられ




私はリビングへ。





ソファに座ると、
階段から駆け下りる音がした。




「ちゃんっ!!!」





息を切らした錦戸さんが、


私をまっすぐ見た。






「…まさか、」



潤んでく目から、

涙がこぼれた






「あの女、殺そうとした。」



「なんで…、ちゃん…」







首元の赤みを見て、

ごめんな、って謝る錦戸さん。




「へ、平気ですっ!
こ、こんなの、ぜんぜんっ…」





なのに、錦戸さんは、


俯いて何も言わず泣いていた。








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