第3章 Episodes.相葉:笑顔の裏の崩壊
夜7時、
夕方には戻ると告げた相葉さんは
いまだ戻っては来ていなかった
「遅いね、相葉さん」
制服から私服に着替え終えた、
櫻井さんがリビングへ降りてきた。
「相葉さん、いつもなら
この時間はテレビ見てんだけどなぁ」
チラリと見る方向は、
電源OFFのテレビ画面。
ソワソワする櫻井さんは
携帯の画面を何度も覗いた
「き、きっと、どこかで
寄り道でもしてるんじゃないですか」
「昨日の今日だからね。
情緒不安定の時の相葉さんは
何するか分からないでしょ」
不安そうな顔をした。
凄く心配だ。
ガチャ、
玄関のドアが開き、
私と櫻井さんは慌てて玄関へ走った。
「あ、ごめんなさい」
慌ててる私達に驚いた顔の、
生徒会長さんの姿。
「相葉さんが、倒れたって
今、保健室で寝てますから来てください」
生徒会長さんの様子からして、
きっとただ事ではないらしい