第3章 Episodes.相葉:笑顔の裏の崩壊
ー相葉雅紀side
辛い自分を投げ出したいと思った。
投げ捨ててしまって、
それこそ楽になれたらどれだけいいだろう
震える手のひら見つめて思った。
響き渡る騒音。
耳に響いてこだまする
苦しく胸の奥、
思い出すあの日の光景
「…だからダメなんだ、女の子の悲鳴」
耳を塞いでしまいたい。
現実から視線をそらして、
都合の良い世界へ行ってしまいたい。
もう、なにも思い出したくない。
だけど、こんな自分が凄く嫌いだ
このまま、どうか、このまま…
ゆっくり沈めてしまって欲しいーーーーー