第3章 Episodes.相葉:笑顔の裏の崩壊
「相葉、さん…?」
手を伸ばすと、
びくっと震えた。
「…ろ、」
「え?」
「やめろ!!!来るな!!!」
まるで、悲鳴のような
その叫び声に驚いた
震えているような感じで、
だけど必死に隠していた
「やめろやめろ!!!
行かないで!なんでもするから…」
そして、泣いてる声が聞こえた。
何も知らないから、
どうしたのなんて
容易く聞けるような事でもなさそうで
伸ばしていた手をおろした。
そして、黙って部屋を出た。
ぱたん、
部屋を出るとそこには櫻井さんがいた
「やっぱり行かない方が良かったね」
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「実はさ、相葉さん、
物音とかに凄く敏感でさ、
傷とか怪我とか見るのも苦手なんだ。
たぶん、昨日にでも大倉のを見たんでしょ
それで今、情緒不安定なんだ」
言わなくてごめんね
申し訳なさそうな顔を浮かべた。
「でもそっとしといてやって。
相葉さんは心配されたりするのが
誰よりも好きじゃない。」
「…どうしてですか?」
「どうすればいいか、分からなくなるからさ」