第3章 Episodes.相葉:笑顔の裏の崩壊
「お前に何がわかんねん、俺の辛さ。
俺の悲しみに踏み込んでくんな
何も出来んなら、入って来るな!」
そう言ってふらりと、
床に倒れ込む。
ああ、だめなんだって
思い知らされた
音に気づいたのか、
相葉さんが駆け下りてくる。
焦った表情に唖然とした
「また無茶して。
あんだけ言ったのにへばってる…」
「……別にへばってへんわっ」
「現に熱出てる!」
大倉さんを背負った相葉さんは、
私の方を向いて
「ごめんね。たぶん弱ってるから
余計に拒絶されたでしょ
きっと悪気はないんだよ。わざとでもね」
そう言って2階へと上がっていった。
ボロボロの洋服、
疲れきった顔、
大倉さんはこの時間まで、
何をしていたんだろう…
部屋へ戻り、布団に入った。