第3章 Episodes.相葉:笑顔の裏の崩壊
「あ、説明するとね。
生徒会長はここの学校では、一番権力があって
進学や就職するのに必要な評価や、
イベントの取り仕切り、資金援助や管理、
全てを取り仕切る役割があるんだよ。
理事長の次に偉いってことだね!
だからみんな生徒会長には逆らえないんだよ」
「でも生徒会長になるには、
学業成績がトップの首席であること
学校貢献があること。が、条件らしいよ」
大変だねえ~とケラケラ笑う相葉さん。
まだ不機嫌の生徒会長さんは
その視線を私に向けた。
その視線は冷たく、ゾッとした。
「だいたい、あの馬鹿女共の前に
ノコノコ出てって、全くあんたも馬鹿女ですね」
「やめなよ、そういう言い方~!
本当は歓迎会、参加しに戻ったくせにねぇ」
ふふ、と笑う。
その言葉に照れて赤くする生徒会長さん。
「さて!改めて乾杯しよ」
手に持ったグラスをかざして、
「かんぱーいっ」
こうして、
私の寮生活が始まった。